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2008年03月14日

森の見学会「吉野材が高級材と言われる理由がわかりました」

(2008年)3月8日の土曜日に、大阪府建築士会の中にある青年委員会の方々と、私の所属している木材業界の青年会とで共催事業で奈良県吉野の山林を見学するバスツアーに行ってきました。この事業は私達の会と青年委員会の卒業年齢(45歳)が同じと言う事もあり、昨年は講演会を今年は産地見学会と昨年度から交流をふかめてきています。そこで奈良県吉野に行って来ました。実はこの企画の計画当初から私も年回りで中心になって、青年委員会と受入先の吉野川上地区の青年会との打合せを 昨年の夏ごろから企画を練り上げて来ました。

本当のテーマは私の希望で「環境問題から見た近隣材の現状と有効性」だったのですが、今回は吉野の林業史の初級編といった形となってしまいましたが、大変身のある研修会にする事ができました。

今まで私も吉野材の桧杉がどうして高級材として珍重されるのか、恥ずかしい話しよくわかっていなかったのですが、今回のツアーでその本当の理由が材木業に身を置いて20年目に知る事が出来ました。まずその理由から書かせて頂きます。
吉野林業の秘密は「吉野林業の父」いわれる土倉庄三郎の存在が重要であったとの事、吉野林業の特徴は僅か漢字八文字で表現でき、「密植・多間伐・長伐期」というそうでこれを土倉庄三郎が整備し確立したそうです。
この言葉の意味を順番に説明させて頂きます。
【密 植】通常他の地域では植林の苗を植える場合は、約2㎡に1本の間隔で植えるのを吉野では、約1㎡に1本の間隔で詰めて植林するそうです。
理由効果:密植する事で、先に太くなるのではなく先に上へと伸びるように成長させる事ができる。太くなりにくいので、目(年輪)が細かくなる。
【多間伐】山の手入れを頻繁にし、通常他の地域では40~50年の間に数度しか間伐をしないのに対して、間伐も何度も長期間に分けておこない行う。
理由効果:長期間に亘り間伐を繰り返すことで大径木の良材を育てる事ができる。
【長伐期】通常他の地域では40~50年で開伐(かいばつ)といって山を丸裸にするのですが、多間伐で間伐を繰り返しながら、何百年にも亘って山を維持する。
理由効果:多間伐の理由と同じで、大径木の良材を育てる事ができる。
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(左)これが吉野林業の最終系(中)樹齢250年の杉の切り株(右)250年の杉の立ち木
私はこの説明を聞いて長年の持ち続けていた吉野材への疑問が解けたと感じました。吉野材は「目が細かく・目通りが良い」から高価であるという事はわかっていましたが、何故目が細かいのかという事がわかりませんでした。知識として寒い地域であれば目が細かくなる事はわかるのですが、吉野材と紀州材とでどうして違うのか、紀州でも吉野よりの地域もあるはずなのに何故何故といった感じでした。これには吉野独特の植林技術で良材が生み出されているとは思いもしませんでした。確かに吉野には大阪という古くからの消費地に接していた事により、早くに原生林が無くなってしまった事で、植林方を確立しなければならなかったのかも知れませんが、短い時間で良材が出来るはずもなくまさしく先人からの贈り物という事が、よくわかりました。近年の木材に対する無知な人の感覚は、「木は勝手に生えて育ったものだから、もっと安くてもいい」等と言う事をたまに耳にするのですが、今を生きる木材人として先人の心を受け継がなければならないと、強く感じたツアーにする事ができました。
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↑原木市場見学
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↑吉野組合の加工場
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↑大阪に帰って皆で懇親会(やっぱり)

最後になりましたが、お世話頂きました。奈良県川上会団の皆様ありがとうございました。

投稿者:汐見木材  |  日時:00:32

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